「速食い」が身体に悪いのは有名ですが、実は「遅食い」も良くないことご存知ですか?
どちらも、歯など口の健康に影響を及ぼす可能性があります。
今回は、歯科的な観点から「速食い」「遅食い」が良くない理由、そして健康なお口を維持するためのポイントをわかりやすく解説します!
こどもの食事のスピードは、口の発達などが関係しています。詳しくはこちらの記事をお読みください。

理想の食事の時間はどれくらい?
食事にかける時間の理想は、20~30分間だと言われています。
たわちゃん先生満腹中枢が刺激されるまでには、20分程度かかります。30分ほど時間をかけて食事をとると、満腹感を得やすく、食べすぎを防ぐことができます。
なぜ速食いが良くないの?|歯科的リスク
噛む回数が減り、唾液の分泌が少なくなる
速食いの場合、よく噛まずに飲み込みがちです。
その結果、唾液の分泌が減り、次のようなリスクが増加します。
・唾液による「むし歯予防効果」が低下する
・歯や歯肉への「洗浄・抗菌効果」が弱まる
・口臭の原因となる
消化や口の健康へも影響
よく噛めないと、食べ物を消化する胃や腸への負担が増えてしまいます。
消化器官だけでなく、口の中の菌バランスも乱れやすくなります。
なぜ遅食いも良くないの?|歯科的リスク
むし歯・歯周病になりやすくなる
遅食いの一番の問題は、口の中に食べ物が長く残ることです。
これにより、むし歯や歯周病などの歯の病気のリスクが上がってしまいます。
むし歯になるメカニズム
口の中の細菌は、食べ物に含まれる糖分を分解し、酸を作り出します。
酸が多い状態が続くと、歯のエナメル質が溶ける「酸蝕症」や、むし歯菌が活動しやすい環境になってしまいます。
歯周病になるメカニズム
ダラダラと長時間食べ続けると、歯と歯の間や歯面に汚れが定着しやすくなります。
このような汚れは細菌のかたまり(歯垢、プラーク)となり、歯周病の原因になります。

歯を守る「正しい食べ方」のポイント
よく噛む(1口30回を目安)

噛むことで唾液が出やすく、歯の再石灰化を促進し、むし歯や歯周病など歯の病気になりにくくなります。
20〜30分以内で食べる

長くても30分以内に食べ終わることで、むし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
食後にうがいや歯磨きをする

むし歯・歯周病予防の基本です。
食後はうがいや歯磨きを行って、歯の汚れを取り除きましょう!
まとめ
・早食いは、唾液の分泌低下による口腔環境の悪化や消化管に負担をかける
・遅食いは、むし歯や歯周病などの原因になりやすい
・1口30回ほど噛み、20~30分内で食べ終わって、食後はうがいや歯磨きを行うのが理想
早食い・遅食い、それぞれが口腔環境のバランスを崩し、身体全体への健康を脅かす原因となります。
「よく噛んで、適切な時間で食事を終える」という習慣を身につけ、健康なお口を維持していきましょう!

